「呪言師」は呪術廻戦にのみ登場する架空の存在?
それとも実在するの?
呪言師は実在するの?
律令制の宮内省職員として実在した
「呪言師」は「じゅごんし」と読みます。
漢字は異なりますが、同じ「じゅごんし」という読み方をする「呪禁師」という存在がかつての日本には実在していました。
令制に規定された典薬寮の職員。呪禁 (呪文をとなえて悪気を払うこと) すなわち,まじないのことを司った。
出典:https://kotobank.jp/word/%E5%91%AA%E7%A6%81%E5%B8%AB-77688
「呪禁師」については日本書紀に記載があることから、飛鳥時代後期には「呪禁師」が存在していたことになります。
典薬寮は律令制下において医療や調薬を担当する部署で、医師、針師、按摩師、呪禁師で構成されていました。
そのため呪禁師は官人であり、今でいう国家公務員に相当します。専門職であり、呪禁師の上級職として呪禁博士も存在していました。
今は実在するの?
典薬寮そのものは明治維新で廃止されるまで存在していましたが、呪禁師は今では存在していません。
典薬寮の中で呪禁師は最も早く姿を消しました。
676年に天武天皇によって陰陽寮が設置されると、陰陽師が呪禁師の役割も担うようになり、その結果9世紀には呪禁博士、呪禁師は消滅しています。
そのため現在は公的な地位としての「呪禁師」はいません。
しかし、悪魔祓いをしたり、人を呪ったりなど、いわゆる「呪い」や「魔法」を扱うという人物は世界各地に存在しています。
とはいっても呪術廻戦に登場する術式「呪言」のように言霊を増幅させる、言葉に呪力を乗せてその言葉を具現化する、といった呪術を扱うわけではありませんが…。
何らかの方法で人智を超えた力を発揮する人々が現代版「呪言師」といえるでしょう。
狗巻は末裔。乙骨は?
おにぎりの具で会話をすることでおなじみの狗巻棘は呪言師の末裔です。
彼は狗巻一族相伝の高等術式「呪言」の使い手です。
また、劇中では乙骨憂太も「呪言」を使用しています。
これは乙骨自身が会得した能力というわけではなく、乙骨に取り憑いている里香の能力である「無条件の術式模倣」により、狗巻棘の術式「呪言」をコピーしたメガホンを使用して「呪言」を用いています。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E8%A1%93%E5%BB%BB%E6%88%A6
まとめ
・呪言師=呪禁師はかつて実在していた
・現在は公式には存在しない
・狗巻は「呪言師」の末裔、乙骨は里香の「無条件の術式模倣」によって「呪言」を使用
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8B%E4%BB%A4%E5%88%B6
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E7%A6%81%E5%B8%AB
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E7%A6%81
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B8%E8%96%AC%E5%AF%AE
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87
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